不倫からの夫婦関係の回復には、それを阻む大きな要因がいくつかあります。
まず前回のおさらいからです。
不倫からの夫婦関係の回復を考えた時に、まず不倫された側の気持ちを聞くことが大切です。
不倫された側は何回も何回も同じ話を聞きたくなります。
「いつどこで会っていたの?」「そこで何を話したの?」「楽しかったの?」
と。
そして、また同じことを聞いてしまったと自己嫌悪してしまいます。
でもそれでいいのです。
不倫された傷、怒りは我慢しているとよけい悪化していきます。
それを出しきることが一番最初のステージになります。
ですので、不倫した側はこの怒りを受け止めることが、一番大切な償いと考えてください。
そして、ある程度怒りを出し終わった後、本当の意味でのカウンセリングに入って行きます。
つまり、どうしたら不倫のない夫婦関係を今後作って行けるのかということです。
不倫をする人はずっとすると言われることがあります。
それは半分当たっていて半分間違っています。
タバコと同じで、気合いで辞めようと思ってもなかなか上手くいきません。
だからこそ、どうしたら不倫しなくても満足のいく夫婦の形をが作れるのか。
カウンセリングではそれを考え、作り上げる手伝いをしていきます。
不倫からの夫婦関係の回復には、それを阻む大きな要因がいくつかあります。
まず不倫をされた側の心の問題です。不倫によって受けた心の傷は大きく、しかもそれを癒す役割が不倫をした加害者側という矛盾があります。
次に、不倫をした側(特に男性に多いのですが)は、謝ったのだから許してくれという姿勢がどうしても出てしまい、関係がさらに壊れるところです。
「もう許してくれるって言ったのになんで何回も言うんだ!」
「浮気の内容なんて聞いても前に進めないだろ」
「もういい加減に忘れてくれ」
多くの不倫をした側は、不倫された側の心の傷からくる攻撃に耐えられず、反撃をしてしまいます。それによって不倫をされた側はさらに傷つき攻撃をしてしまう。
ほんとうに悪循環です。
カウンセリングではその悪循環をまず断つところからスタートします。
それによって日常生活が安定して、次の段階に進めるのです。