「夫に愛情を持てません。私に問題があるのでしょうか?
こういった相談を最近よく受けます。
夫は家事も育児も協力的で、とても大切にしてくれる。
でも、なぜか夫に愛情が持てない。わがままなのかもしれない。
自分に何か欠陥があるのかもしれない。
しかし本当でしょうか?
その手の相談は話を進めると、少しずつ「些細なことですが」という枕言葉の後に不満が語られます。
「些細な事」かどうか決めるのは専門家でも世間でもなく、それを感じる当事者です。
例えば、甘い物が大好きな人が、相手も甘い物が好きだろうと、甘い物が実は嫌いな人に毎日ケーキのお土産を買ってきたらどうでしょうか?
それは思いやりかもしれませんが、相手に取っては苦痛以外なにものでもありません。
その程度ならまだ分かりやすい話しですが、こういう話しはどうでしょう?
甘い物が大好きな人が、甘い物が大嫌いな人の前で毎日美味しそうに食べる。
甘い物が大嫌いな人はその食べている姿を見るのが苦痛でしかない。
恐らく多くの人はそれぐらい我慢したらいいと思うかもしれません。
もちろん普通の人は我慢できることかもしれません。
でも感性は人によって大きく違います。
『どうしても嫌』というポイントは本当に人によって違う物です。
でも、人に言っても理解してもらえないことを不満に思った場合、無理矢理我慢しようと
する傾向に人はあります。
しかし、我慢はやはり我慢で不満として徐々に気持ちの奥に蓄積していきます。
そして、気づくと「なんかあの人が嫌だ」になります。
この手の問題は解決はシンプルで、嫌な事を嫌といえるコミュニケーションをとることです。
そして、それは相手の人格否定にならないよう、うけとられないようしていくことです。
(これは言葉にすると簡単に聞こえますが、とても難しいことではあります。)
「本当に悪いんだけど、甘い物を食べてるのを見るのはすごくつらいから私のいないときに食べるようにしてくれないかな。」
など、出来る限りお願いの形をとるほうがスムーズに話しは進みます。
相手を愛せないと思った時、自分を見直すことも大切かもしれませんが、自分の不満に思っている事を相手に嫌な思いをさせないように、かつ、真剣だと伝わるように話し合いを持つ事が大切になります。
相手が自分のためを思っているので、申し訳ないと思うかもしれません。
でも、よく相手のことを考えてください。
よかれと思ってやっている行動が関係を悪くしているなんて、とても非効率ですし、無駄な努力をさせているとは思いませんか?
相手のためにもこうしてほしいとしっかり話し合うことが大切になります。
ちなみに、甘い物ぐらいと思う方がいましたらこんな想像をしてみてください。
毎日パートナーが美味しそうに昆虫をたべている姿を
*この記事がマイベストプロのコラムの内容と同一です。
コメント