夫に不妊治療への協力や共感を得るために

不妊治療をしていると、日常の中で相手にお願いをしなければならない場面がたくさんありますよね。例えば、まずは一度一緒に病院へ行って欲しい、排卵日には仕事で疲れていてもちゃんと協力して欲しい、帰省のたびに「子供はまだ?」と聞いてくるお義母さんに事情を説明して欲しい、などなど。「不妊治療の大変さを分かってほしい」という、一番基本的なお願いも、もちろんあると思います。

そんな時、自分の思いがうまく伝わって相手にすっと動いてもらえるのとそうでないのとでは、不妊のストレスもその後の夫婦関係も大きく違ってきます。勇気を出して辛い思いを話したのに軽く流されて余計に傷ついた。お願いしているだけなのに責めていると誤解されて喧嘩になった。協力はしてくれるけどすごく不機嫌になられてこちらも嫌な気分…。

そうなってくると、いつの間にか相手には何も言わない、何も期待しない関係になり、ため込んだ思いだけが不満となって積み重なっていきます。特に、「自分だけが我慢した」という思いは、その後も事あるごとに夫婦関係に影を落とすことなります。不妊治療で子供はできたが、その間に夫婦関係が悪化して、離婚に至るというケースも少なくありません。

もし、「どうして何度言っても分かってくれないの?」「この人にはもう何を言っても無駄!」そんな風に思っているなら、是非一度カウンセリングにお越しください。カウンセリングを通して、どうしたら“今”思いが届かない相手に“これから”分かってもらえるようになるのか、考えていきましょう。

子供さえ出来ればそれでオッケー、ではなくて、夫婦がお互いに愛情をもって暮らしていくなかに、新しい家族が増える・・・そんな原点に立ち返って、夫婦関係をもう一度考えてみませんか?

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この記事を書いた人

心理士として、カップル、夫婦を軸に臨床活動、研究活動をライフワークとしています。。主に、不倫、セックスレスなどからの夫婦の修復や、意見がズレる時の葛藤解消を専門にしています。

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